ストーカー被害に遭っているとき、「警察に相談しても動いてくれない」「証拠が足りないと言われた」という声をよく耳にします。

実際には、警察が動くためには一定の条件と証拠が必要です。しかし、どんな証拠が有効で、何をどう集めればいいのかわからないまま、被害が深刻化してしまうケースも少なくありません。

この記事では、ストーカー被害における証拠の有効性と、警察が動く基準について詳しく解説します

ストーカー規制法とは

ストーカー行為は「ストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法)」によって規制されています。

この法律では、特定の人物に対して「つきまとい」「監視」「面会・交際の要求」「乱暴な言動」「無言電話・連続した電話・メール」「汚物などの送付」「名誉を傷つける行為」「性的羞恥心を害する行為」の8種類を「つきまとい等」と定義しています。

これらの行為が、特定の人物から繰り返し行われた場合に「ストーカー行為」として規制の対象となります。

1回だけの行為ではストーカー規制法の適用が難しい場合もありますが、繰り返されることで法的な対処が可能になります。

警察が動く基準とは

警察がストーカー被害に対して動くには、大きく分けて以下の3つの段階があります。

STEP
1
警告
被害者からの申出を受け、警察が加害者に対して「ストーカー行為をやめるよう」口頭または書面で警告を行います。
警告を出してもらうためには、「特定の人物から継続的な被害を受けている」ことを示す証拠が必要です。
STEP
2
禁止命令
警告後も行為が続く場合、または緊急性が高い場合、公安委員会(都道府県警察)が加害者に対して禁止命令を出すことができます。

禁止命令に違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象となります。
STEP
3
逮捕・捜査
ストーカー行為が悪質・危険と判断された場合や、被害者の身の危険が迫っている場合には、逮捕・捜査に至ることがあります。
「待っていれば解決する」ケースは少なく、早めに証拠を集めて相談することが重要です。

警察に有効な証拠とは

警察に相談する際、以下の証拠が有効とされています。

証拠 1 記録・日時のわかるもの
いつ・どこで・何があったかを記録した「被害日誌」は、最も基本的かつ重要な証拠です。

日付・時間・場所・行為の内容・目撃者の有無などを具体的に記録しておきましょう。記憶が新しいうちに書き留めることが大切です。

証拠 2 写真・動画
つきまといの現場、待ち伏せされている様子、自宅付近に停まっている見知らぬ車など、スマートフォンで撮影した写真や動画は有力な証拠になります。
撮影の際は日時データ(Exifデータ)が記録されるよう、スマートフォンの位置情報をオンにしておくとより証拠としての信頼性が高まります。

証拠 3 メッセージ・メールの記録
LINE・SMS・メールなどのメッセージは、スクリーンショットで保存しておきましょう。

送信者名・日時・内容が確認できる形で保存することが重要です。着信履歴も同様に、スクリーンショットで記録しておくと有効です。

証拠 4 手紙・置き手紙・贈り物
自宅に届いた手紙や置き手紙、一方的に送りつけられた贈り物なども証拠になります。
直接触れずに保管し、封筒や外装もそのまま取っておくことをお勧めします。

証拠 5 防犯カメラ・ドライブレコーダーの映像
マンションや店舗の防犯カメラ、自家用車のドライブレコーダーに加害者の行動が記録されている場合、警察への提供が可能です。
映像は上書きされる前に早めに確保してください。

「証拠が足りない」と言われたら

警察に相談しても「証拠が不十分」と言われるケースがあります。

そのような場合には、以下の対応が有効です。

対応 1 継続的に記録を積み重ねる
1回の被害では動きにくくても、複数回・継続的な被害記録があれば相談の説得力が増します。諦めずに記録を続けましょう。

対応 2 別の窓口に相談する
警察署の生活安全課や、各都道府県の「配偶者暴力相談支援センター」「女性相談センター」なども相談窓口として利用できます。

対応 3 探偵事務所に証拠収集を依頼する
自分で証拠を集めることに限界を感じている場合や、より客観的・法的に有効な証拠が必要な場合には、探偵事務所への依頼が有効です。
💡 探偵が収集した尾行記録・写真・動画・行動記録報告書は、警察への相談や法的手続きにおいて有力な証拠として活用できます。

絶対にやってはいけないこと

被害者の方が、焦るあまりやってしまいがちな行動があります。以下は逆効果になるため注意が必要です。

NG 1 加害者に直接連絡・対峙する
「やめてほしい」と直接伝えることで、相手を刺激して被害が悪化するケースがあります。また、こちらから連絡することで「関係が続いている」と誤解させてしまう可能性もあります。

NG 2 SNSに被害状況を投稿する
被害を周囲に知らせたい気持ちはわかりますが、加害者に情報が伝わるリスクがあります。現在地や行動パターンが特定されると、さらなる被害につながる可能性があります。

NG 3 一人で抱え込む
ストーカー被害は深刻化するほど解決が難しくなります。「大げさかもしれない」と思わず、早めに警察や専門家に相談することが大切です。

NG 4 着信拒否・ブロックをする
着信拒否やSNSのブロックは一見有効に思えますが、連絡手段を断たれた相手が直接自宅や職場に押しかけてくるケースがあります。まずは証拠を確保しながら、専門家に相談した上で対応することをお勧めします。

まとめ

ストーカー被害は、証拠を積み重ねて早めに相談することが解決への近道です。

被害日誌・写真・メッセージ記録・防犯カメラ映像など、日常的に証拠を保存しておくことが、警察が動くための重要な条件となります。

「おかしい」と感じたその日から、記録を始めてください。一人で悩まず、専門家への相談が問題解決への第一歩です。

ミレナ探偵事務所では、ストーカー被害に関する証拠収集・相談対応を承っております。被害状況の整理から、警察への相談サポートまで、まずはお気軽にご連絡ください。

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